15日 原油は続伸、API在庫の予想以上の取り崩しで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は、前日比24セント高の40.53ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は、同26セント高の43.16ドル/バレルと、いずれも続伸している。 米国石油協会 (API)が14日に発表した週間在庫統計で、原油とガソリン在庫が減少していたことを受け、需給改善の期待が強まり、アジア時間では買いが先行している。「特にガソリン在庫の取り崩し幅が大きかったことで、米国の経済活動の再開とエネルギー需要の回復期待が強まっている」(国内アナリスト)。前週からの在庫減少幅は、原油が事前予想の230万バレルを大幅に上回る832万バレル、ガソリンが事前予想の200万バレルを上回る361万バレルだった。 一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国は15日、合同閣僚監視委員会(JMMC)を開催する。産油国らは協調減産の減産幅を、8月から770万バレルに縮小する公算が大きい。ただし同アナリストは「実際に減産幅を縮小するかは分からず、会合の結果が出るまで大きく値が動くとは考えにくい」と付け加えた。 日経平均株価は前日比318円47銭高の2万2,905円48銭で推移している。ドル円相場は1ドル=107.24円と、前日17時時点(107.28円)からわずかにドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):63.18(↓0.64)
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