11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は、前日比8セント安の40.82ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は、同3セント安の43.26ドル/バレルと、いずれも小幅続落している。
米エネルギー情報局(EIA)が8日に発表した週間在庫統計で、原油在庫が市場の事前予想の前週比370万バレル減少に反し、同565万バレル増加したことを受け、需給悪化懸念から原油は売られた。一方、同統計ではガソリン在庫は前週比484万バレル減少し、米国のガソリン需要が回復基調にあるとの見方から、その後に相場はやや持ち直している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは、「強弱材料重なる中、相場はややネガティブな方向へ振れている」という。加えて、「リビアが原油供給の再開準備が整ったことや、原油輸出国機構(OPEC)による減産が緩和方向への兆しが見えることも弱材料」と同氏は指摘した。
日経平均株価は前日比46円35銭高の2万2,485円銭で推移している。ドル円相場は1ドル=107.32円と、前日17時時点(107.48円)と比べ、ややドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):64.16(↑0.38)
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