14日 原油は小幅続落、米原油在庫が減少も株安が重し
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は、前日比3セント安の25.26ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は、同27セント安の28.92ドル/バレルと、いずれも小幅に続落している。 前日の欧米時間で、株価の急落に伴い原油価格が下落。アジア時間でも株価下落の流れは続いており、原油相場の上値を抑えている。ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは「米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、新型コロナウイルスの感染拡大の経済への影響が長期化するとの見方を示したことで、改めて景気後退が意識され、原油需要の減少懸念が再び強まっている」との見方を示した。 供給過剰懸念や景気後退による需要減少への不安が根強い一方で、足元の原油相場では支援材料も散見される。上野氏は「米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、原油在庫が約4カ月ぶりの取り崩しとなった。また欧州各国でロックダウン解除に伴い経済活動が再開しつつある。こうした材料が相場を下支えしている。今晩発表される国際エネルギー機関(IEA)の月報までは大きな値動きはなさそう」との見方を示した。 日経平均株価は前日比153円82銭安の2万113円23銭で推移している。ドル円相場は1ドル=106.85円と、前日17時時点(107.06円)からドル安・円高方向に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):49.03(↑0.37)
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