18日 原油は反発、新型肺炎の米経済対策を好感
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は、前日比3セント高の26.98ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は、同19セント高の28.92ドル/バレルと、いずれも反発している。 欧米で新型肺炎の感染拡大が止まらない状況が続くなか、米国が現金給付など100兆円の新型肺炎に関する経済対策を検討していることが発表され、米株価が大きく反発したことで株式と同じくリスク資産である原油も買われた。「下げ基調の一服感から、特に下げ過ぎたブレントの反発が大きい」と、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は述べた。 これまで原油が大きく売られたのは、米国が欧州からの渡航を制限し、欧州連合(EU)首脳もEU圏外からの人の流入を30日間禁止することで合意したことが影響している。一方、石油輸出国機構(OPEC)の協調減産が終了する4月以降、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、ロシアらが増産を表明し、需給悪化への警戒感が強まった。特に中東・ロシア産原油の主要供給先が欧州であることから、ブレントの下落が顕著だった。 日経平均株価は前日比281円23銭高の1万7,292円76銭で推移している。ドル円相場は1ドル=107.17円と、前日17時時点(106.87円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 64.84 (↓1.53)
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