10日 原油は続落、OPEC協調減産幅の足並みの乱れと新型肺炎で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は、先週末比12セント安の50.20ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は、同4セント安の54.36ドル/バレルといずれも続落している。 ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは「石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国による協調減産幅と、新型コロナウイルス感染拡大による、さらなる世界経済への影響の不透明感が、(原油)相場を圧迫している」という。OPEC加盟国とロシア等の非加盟国で構成されている合同専門委員会(JTC)で先週、協調減産幅を日量60万バレル拡大することを提案。しかし、ロシアは減産幅の提案に対し明確な回答を避けるなど、足並みの乱れがみられるようだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた、経済活動の鈍化を受け、既に原油需要に陰りが見えている。これを受け、上野氏は「WTIが50ドル割れのリスクは依然高い」と指摘した。 日経平均株価は先週末比109円82銭安の2万3,733円86銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.82円と、先週末の午後5時時点(109.92円)と比べて、ややドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):91.39 (↓0.03)
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