23日 原油は大幅続落、新型肺炎感染症の拡大で物流規制を受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は、前日比75セント安の55.98ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は、同65セント安の62.56ドル/バレルで推移している。 新型肺炎コロナウイルスの世界的な被害拡大を受け、中国政府は、武漢市の空港、鉄道を封鎖し人とモノの流通を止める異例な措置をとることとなった。これを受け、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは「輸送用燃料の消費減少が、原油需要の後退に影響するとの懸念から原油相場の重石となった」と述べた。 2019年の米エネルギー情報局(EIA)統計によると、中国全体の輸送用燃料を精製する際に、原油を日量約240万バレル消費する。大越氏は「このうち、武漢市だけの需要は定かではないが、交通規制に伴う燃料油消費の減少は大きな影響を及ぼす」と付け加えた。 日経平均株価は前日比149円57銭安の2万3,881円78銭で推移している。ドル円相場は1ドル=109.64円と、前日の午後5時時点(110.00円)と比べて、大幅なドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):99.25 (↓1.02)
|