新春企画 「2020年のエネルギー相場をよむ」
米中貿易戦争を巡る楽観論と悲観論が交錯した2019年が過ぎ、新たな十年紀のはじまりとなる2020年が幕を明けた。2020年は、世界の石油需給に大きな影響を与える国際海事機関(IMO)の新硫黄分規制が1月に発効したほか、7月から東京オリンピックが開催される。また、11月には米大統領選挙を控え、石油純輸出国に転じた米国の今後のエネルギー政策にも不透明感が漂う。2020年は果たしてどんな年になるのか?リム情報開発は昨年末、著名アナリストやエコノミスト5人に、2019年の原油相場を回顧してもらうとともに、新年の相場見通しを伺った。(順番は回答順)
◆質問事項は以下のとおり。 ➀2019年の原油相場を振り返り、感想はいかがでしたか?ご自身の予想と合っていた部分、予想から外れた部分はどのような点でしたか? ② 2020年のWTI原油/ブレント原油の具体的なレンジ予想をお願いします。原油相場に大きな影響を与えそうな注目点は何ですか(IMO規制、米大統領選挙など)?また、相場が予想レンジから逸脱しうる場合、どのようなサプライズ要因が考えられますか? ③ 最後に、2020年のエネルギー業界全体の見通しを「漢字一文字」でお願いします。また、その理由を解説お願いします。
◆本特集記事は、「市況羅針盤」担当記者(横井、山岡、田鎖、寺内、犬塚)が昨年末、各アナリスト、エコノミストに電話およびメール取材してまとめた。 |