フィリピン=製油所の閉鎖相次ぐ
フィリピンでは、同国の大手財閥サンミゲル傘下のペトロンがバターン州にある同社製油所(日量18万バレル)の閉鎖を検討しているという。製油所の精製マージンの低迷や新型コロナウイルスの感染拡大による燃料需要の縮小などが背景と見られている。 ペトロンは現在、国内の石油精製業者が石油製品輸入業者と十分に競合できるように輸入税や国内税制の更改を政府に対し要請しているもようで、現行の法税制では石油精製による販売メリットが少ないことを強調している。政府の対応を見たうえで製油所を閉鎖するかどうかを最終的に決定する。 フィリピンではシェブロン(旧カルテックス)が2003年にバタンガス州・製油所を閉鎖。今年8月には、シェルが同社製油所(バタンガス州)を閉鎖すると発表している。フィリピンの石油販売シェアはペトロンが首位、これにシェルが続き両社で約45%を占める。製油所閉鎖による石油製品減少は輸入で相殺される見通し。 |
シンガポール : 萩本 智史 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.