中国=低硫黄バンカー油の輸出割当量を初めて開示
中国商務省が低硫黄バンカー油の輸出割当量を初めて開示した。中国石油化工(シノペック)が429万トン、中国石油天然気(ペトロチャイナ)が295万トン、中国海洋石油(CNOOC)が90万トン、中化集団(シノケム)が90万トン、浙江石油化工が100万トンとなった。総量は約1,000万トンで、これは事前の予想よりも少なかった。新型コロナウイルスの感染拡大によりバンカー油需要が落ち込んだためだ。ただ、同省は状況次第で追加の割当を発表するかもしれない。
今回の割当量についていえば、生産能力には基本的に問題はない。今後の生産ペースは経済状況によりそうだ。低硫黄重油の需要および価格が順調に回復すれば、中国国内の低硫黄重油の生産能力はさらに拡張される。さらに今回の割当量の発行で、中国の輸出税還付政策が軌道に乗り、国内製油所と保税地域の接続も順調にいっていることがわかる。今後、保税地域では輸入玉に頼ることが減り、石油各社の採算と競争力が劇的に高まるだろう。 |
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