シンガポール=2020年SIEWテーマは低炭素社会の未来創造
シンガポールのエネルギー市場監督庁(EMA) the Energy Market Authority (EMA)は5月4日、同庁主催のシンガポール国際エネルギー週間(SIEW、10月26~30日開催予定)に向けたキャンペーンとしてセミナーを開催した。新型コロナの影響で急遽、ウェビナー(インターネット上で行なわれるセミナー)による実施となった。発言者として、シンガポールのコー・ポークン貿易産業担当上級国務相、国際エネルギー機関(IEA)から事務局長のファティ・ビロル氏と石油産業・市場部門責任者のニール・アトキンソン氏などが参加した。 EMAは2020年のSIEWテーマを「将来の低炭素社会を共に創造する」とした。2020年の目玉はSIEW開始以来初めて、EMAとIEAが共同でグローバル閣僚会議を主催するというもの。主要な各国閣僚が再生可能エネルギーの問題を解決に向けて総合的に話し合う。IEAのビロル氏は、「再生可能エネルギーの統合(インテグレーション)は、実践的かつ持続可能なエネルギー社会の構築の重要な要素である」と強調した。 シンガポール政府は今年3月、気候温暖化への取り組みとして、同国の地球温暖化ガス排出量に関し2050年をめどに2030年の半分(二酸化炭素換算で約3,300万トンと算定)まで削減する方針を明らかにしている。 シンガポール国際エネルギー週間(SIEW)は、エネルギーの知見、パートナーシップ、意見交換のためのアジアにおける第1級のプラットフォームで、1週間にわたり世界の主要な会議、展示会、ラウンドテーブルをシンガポールで開催する。 |