中国=HengyiブルネイPMB石化プロジェクトのPX、初めて洋浦港に到着
HengyiブルネイPMB石化プロジェクトで生産した初めてのパラキシレン(PX)が12月4日、川下工場である中国の海南逸盛(海南島・洋浦港)で荷揚げされた。同プロジェクトは11月3日に全面生産を開始してから、わずか1カ月でフル稼働に達した。
同プロジェクトの生産開始を受け、バラキシレン、ベンゼンなどの化学製品を中国国内の川下メーカーに販売するほか、ガソリン、軽油、灯油などの石油製品をブルネイ国内と東南アジア市場に供給する。Hengyiは原油精製から川下まで幅広い部門を手掛ける体制が整った。
中国の製油所は、精製する原油や基材の多くを輸入に依存している。このため、安定的な原料供給元を確保することで、Hengyiは主要な輸出品である中間留分の生産に有利となる。一方、海南逸盛は、ブルネイプロジェクトの生産開始により、確実に原料となるPXの供給を受けることができる。
海南逸盛は、中国主要企業500社の1つであるHengyiグループと栄盛グループが、合弁企業として2010年に海南洋浦経済開発区に設立。年間210万トンのPTA、150万トンのPETを生産している。さらに50万トンのPETプロジェクトが進行中だ。生産した製品は国内向けに加え、東南アジア、北アフリカなどに輸出している。海南逸盛は、洋浦港内のHengyiブルネイのプロジェクトに合わせ、液体化学品の貯蓄タンクとバースターミナルを建設し、原料と製品の輸送効率化も実現した。
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