マレーシア=2025年までに再エネ比率を20%へ
マレーシア政府はこのほど、2025年までに発電用燃料全体に占める再生可能エネルギーの比率を20%に引き上げることを目標にすると発表した。「マレーシア・エネルギー供給2.0(MESI 2.0)」計画と命名し実行する。MESI2.0では、再生可能エネルギーを燃料とする発電事業者は他の燃料の場合と異なり、国営電力会社への売電義務を免除される。 再生可能エネルギーの発電燃料全体に占める比率は、現時点で2%にとどまっている。政府は、目標達成のために必要な投資額を330億リンギ(約79億米ドル)と見積もっており、民間企業への協力を求める構え。 マレーシア政府はこの数年、太陽光発電事業の推進に力を入れている。政府は今年2月、総量500メガワットの大規模太陽光発電プロジェクト(LSS)の入札を開示した。事業予算は20億リンギ。今回の入札では、100メガワット規模の発電能力をベースにキロワット時あたり0.1777リンギ(キロワット時)の売電価格が事業案の1つとして提示されているという、この価格は、マレーシアでのガス火力発電の平均コストである0.2322リンギを下回っており、政府は高く評価している。入札結果は早ければ年内に発表される。
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