記者の眼記者の眼

第215回 (2023年10月4日)

 つい最近、長距離を運転中にメーターから複数の警告ランプが一斉に点滅し、「何事だ?」と冷や汗が出た。すぐに消えて通常運転に戻ったが、違う場所を運転中にも警告ランプが点滅。「これはまずい」と思い、近くに止めてスマホで検索すると、似たような警告ランプの作動は装置不具合によるものでリコール例もあると知った。翌日にカーディーラーへ行き、状況を説明しながら点検をしてもらったが、リコール内容とは別にいくつかの不備が見つかり、それで警告ランプが点滅したと説明を受けた。数日前のオイル交換の際に簡単な点検をしてもらい、無茶な運転もしていないが、それでもちょっとした不備が大事故につながる可能性があったと思うと気が気ではなかった。

 

 帰りの道中で「そういえば最近ボンネットを開けて隅々まで見てなかったな」と思いながら、「業者に見てもらったから大丈夫」との過信が些細な不備に気付かなかったと反省した。車やバイク、楽器、趣味の道具、スポーツ用品などは愛情をもって接すれば異変や傷、汚れにすぐ気づくもの。最近愛が足りなかったか、と。

 

 機械や道具は適切なマニュアルに従って管理保管すればトラブルはないと思うかもしれない。一見すると合理的だ。しかし、埃や汚れはないのにいい布で拭いてみる、何度も確認したのにもう一度確認してみるなど、非合理に見えることが実は気づきになることもある。そういえば最近の石油業界は装置トラブルが多いな...

 

(阿部)

 

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