記者の眼記者の眼

第211回 (2023年9月6日)

 お盆休み中に近所のガソリンスタンド(SS)でガソリンを給油した。ハイオクガソリンが190円となり、7月まで50リットル程度満タンにしても9千円を超えることはなかったが、「さすがに1万円近い価格は高いなあ」、と痛感した次第だ。

 

 資源エネルギー庁の調査では、828日時点の全国のレギュラーガソリン小売平均価格は185.6円まで上昇。連日メディアがこぞって、15年ぶりの高値水準と報道している。こうした状況から、政府は元売りに支給する補助金の期限を、当初の9月末日から年末に延期した。10月中に175円程度となるよう調整するという。

 

 いま振り返ると、15年前の2008年はガソリン価格が乱高下していた。暫定税率25.1円が41日から531日まで失効となり、41日から25円程度値下げするSSが増えた。リム情報開発に入社して2年目だった私は、4月中旬に北海道出張でレギュラーガソリンを118円で給油した覚えがある。

 

 一方、6月から25.1円の暫定税率が再び課せられ、原油価格の急騰を背景にガソリン価格は高騰。リーマンショック前の8月上旬に、今度は愛知県蒲郡までマイカーで出かけた際、ハイオクガソリンを208円で給油したことは今でも鮮明に記憶に残っている。

 

 補助金の延長で今回はひとまず200円以下に抑えられることになった。ただ、ガソリン価格に影響する揮発油税法は自分が生まれる前に制定された古くて複雑な制度だ。クルマを愛用する者にとって、もっとシンプルにならないものかと思う。

 

(吉井)

 

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