記者の眼記者の眼

第197回 (2023年5月31日)

 今年に入り、室内でミミズコンポストを始めた。コンポストとは、生ごみなどの有機物を発酵・分解させて堆肥化することだ。ミミズコンポストとはその名のとおり、ミミズを使ったコンポストのことをいう。目的は家庭菜園の堆肥確保、生ごみ削減だ。

 

 使わなくなったプラスチックの衣装ケースのなかに基材としてホームセンターで購入した腐葉土を敷き詰め、釣り用ミミズをインターネットで購入した。始めたのは冬だったのでミミズが活動できる温度を保つために保温材も購入。初期費用は1,0002,000円だ。手順はYouTubeに投稿している方を参考にした。

 

 ミミズが生ごみを食べるペースを見ながら、生ごみを12週間に1回投下するため、生ごみが劇的に減るわけではない。しかも、ミミズの食べるものは基本的に野菜くずなどに限られる。魚の骨など硬いものやネギ類は食べない。果物の皮や果汁は大好物だ。タンパク質は腐臭が発生するので投入しない。

 

 将来的にはコンポスト数を増やし、生ごみ排出ゼロの家庭を目指している。プラスチック削減は順次取り組む予定だ。

 

 私を含め私生活レベルで環境問題に取り組んでいる家庭は少ないように感じられる。一方で、エネルギー業界で特に化石燃料を主に扱っている企業は大きな転換が急がれる。社内でも、クリーンエネルギーやバイオ燃料のレポートの売り込みを強化している。エネルギー業界に身を置いて、環境意識が高まる日々である。

 

(服部)

 

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