記者の眼記者の眼

第145回 (2022年5月11日)

 昨年度の健康診断で、コレステロール値が高いとの診断を得た。以前から徐々に数値が上がっていたが、いよいよ警戒レベルに達し、私自身が無視できない数値が赤く示されていた。今すぐ病院へというメッセージはないにしろ、危険度を示すアルファベットが事の重大さを示しているようで、放置した場合のリスクや、数値を下げるために摂取すべき食べものなどをせっせと調べるようになった。

 

 それからというもの、全ての日本人が同じ悩みを抱えているのかと思うほど、情報や関連商品が世の中に溢れていることに驚いている。お茶やお弁当に調味料、特集が組まれた雑誌。コンビニで昼食をとった際、隣席の人が「下げる効果あり」とパッケージに書かれた野菜ジュースを飲んでいて、自分が選んだ、「1本で野菜何種類入り」よりはるかに良いではないかと目が釘づけになった。

 

 これらの商品はとうに流通していたはずだが、以前の私には全く目に入らなかったものだ。人は関心の有無で得られる情報量が格段に違うのだと気付かされた。

 

 ガソリンや電気料金の高騰で懐が痛み、エネルギー問題はいまや健康問題と同じくらい人々の関心が高く、情報が求められているのではないだろうか。業界関係者だけでなく、思いがけずリムのホームページに辿り着いた人も増えているだろう。私たちが発した情報がエネルギーへの関心が深まるきっかけになるかもしれない、と考えつつ、毎日の情報配信を充実させていきたい。

 

  

(柏原)

 

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