記者の眼記者の眼

第113回 (2021年2月24日)

 YouTubeを見ながらウトウトしていた13日の夜、突然に家が揺れ始めた。すぐ止まるかと思ったが、結構長い。まだ揺れている...慌ててテレビを付けると、宮城、福島両県で最大震度6強を観測。幸いにも津波は発生しなかった。

 

 昨年来、世界中が新型コロナウイルス禍に巻き込まれ、東京はまだ緊急事態宣言が解除されていない。今年が東日本大震災からちょうど10年であることはすっかり忘れていた。復興の象徴となるはずだった東京五輪も延期に。新型コロナが猛威を振るい、感染者の増加にも歯止めがかからず、多くの国が「鎖国」状態に陥った。世界経済は停滞し、人々は従来の働き方の変革を余儀なくされた。

 

 コロナ禍はまた、エネルギー環境にも変化をもたらした。ガソリンやジェット燃料の使用減も一例だ。もともと環境対策が進むにつれ、化石燃料の使用は長い目で見れば減少する見通しだったが、その傾向は加速しているようだ。年末ころから日本でも、30年代にガソリン車の新車販売が禁止になると報道されている。クリーンエネルギーへのシフトが進んでいる。

 

 リム情報開発は昨年末、クリーンエネルギーレポートを発刊。多くの方が関心を寄せているのも、今後のエネルギー環境の変化に注目しているからだろう。これまでもリムは常に時代を先取りし、新しいレポートを世に出してきた。私自身、今は化石燃料を取材する記者だが、震災から10年が経つ今年、クリーンエネルギーについても勉強したいと思う。

 

(林)

 

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